ファクタリングは優良企業相手であるほど手数料が下がるが自社の評価が大切になるケースも

ファクタリングは取引相手が優良企業か、あるいは自社が優良企業かで手数料が大きく変わる場合があります。

取引方式や支払い能力で大きく変化する部分でもあるため、事前の知識として知っておくことが大切です。

取引先が優良企業の場合は手数料が下がるのが一般的

ファクタリングで特に重要になるのが、取引先が優良企業かどうかです。

上場企業などの社会的な信用や、過去に支払いに一度も送れたことがないなどの取引実態、黒字企業であるなどの情報はとても重要になります。

請求書にどれだけ信頼性・確実性があるかは、ファクタリング業者にとって利益率を分けるポイントになってくるからです。

不渡りが出る可能性が少しでもあれば金銭的、事務的な負担も増してしまうことになるため、手数料が大きく変わってしまうのです。

取引方式によっては手数料が大きく変動することもありえる

取引先の経営状況などが与える影響は、請求書を買い取る方式の2社間ファクタリングで特に顕著に出ます。

請求書を買取る2社間ファクタリングは、不渡りなどが出てもファクタリングを依頼した企業・個人事業主が支払いの義務を負わないのが特徴です。

不渡りが出る可能性がある企業の請求書の買取りに利用し、リスクを低減する方法としても利用できます。

一方で、買取りを行うファクタリング会社からすれば不渡りが出る可能性がある請求書ほど、手数料を高くせざるを得ません。

そのため、リスクが高い企業に対しては手数料が15％を超えるようなケースもあり、優良企業との差が浮き彫りになる場合があるのです。

取引内容によっては自社が優良な企業かもカギになってくる

2社間ファクタリングは請求書の買取方式だけでなく、ファクタリング会社に請求書を担保にとしてお金を振り込んでもらい、請求書の金額が振り込まれた後にファクタリング会社に支払いをする方式もあります。

この場合はファクタリング会社が請求書の企業の支払いリスクなどを引き受ける必要はなく、手数料も安くなるのが一般的です。

ただし、ファクタリングを依頼する企業自体が経営難で、実際に請求書通りにお金が支払われても倒産するリスクがあれば話が変わってきます。

ファクタリングを依頼する企業自体が優良企業かで手数料が変わることがあり、決算書や各種補足書類などで信頼性を確保できるかでも手数料が変動するのです。

まとめ：信頼性や支払いの確実性で手数料が変わるのがファクタリングの基本

ファクタリングはお金が絡む取引であり、企業の信頼性や支払いの確実性は、手数料に大きな影響を与えます。

信頼性が高い優良企業だという証拠があれば手数料は安くなり、信頼性が低いと判断されれば手数料が高くなります。

ファクタリング会社は営利企業であるため、不払い・不渡りといったリスクに対して備えなければ経営が破綻するためです。

取引先が優良企業ではなく、自社が赤字であっても、信頼性を高めるための書類の準備、資料の準備があれば手数料を下げられる可能性もあります。

不確かな情報が多いほど審査落ちや、手数料が上がる可能性が高いことに注意が必要です。